「歯がぼろぼろ」と悩む方へ
- 2025年9月12日
- コラム
こんにちは!伏見区の歯医者、いくま歯科医院です。
「歯がぼろぼろで人前で笑えない」「どこから治したらいいのか分からない」と不安を抱えている方は少なくないのではないでしょうか。歯がぼろぼろになる原因や放置した場合のリスク、そして具体的な治療法や費用の目安など、知りたいことがたくさんあると思います。この記事ではその原因から放置することによる悪影響、そして治療法まで詳しく解説します。
歯の健康に不安を感じている方や、ご家族の口腔ケアに関心がある方はぜひ最後まで読んでみて下さい!
歯がぼろぼろになる原因とは?
歯がぼろぼろになるのには必ず理由があります。原因を理解せずに治療を受けても再発する恐れがあるため、まずは根本となる原因を正しく知ることが大切です。
虫歯や歯周病の放置による悪化
虫歯は初期段階では痛みをほとんど感じないため放置されがちですが、進行すると神経に達し、強い痛みや歯の崩壊を引き起こします。さらに進行した虫歯は根の部分まで感染し、最終的には抜歯に至ります。
歯周病も同様に進行性の病気であり、歯を支える骨が溶けて歯が揺れ、やがて自然に抜けてしまいます。厚生労働省の調査によると、日本人が歯を失う最大の原因は歯周病で、40歳を超えるとその割合が急激に増加することがわかっています。
歯ぎしり・くいしばりなどの生活習慣
夜間の歯ぎしりや日中の食いしばりは、歯に過剰な力を加え続けます。特に無意識の歯ぎしりの力は数百キロにも及ぶとされ、歯の表面がすり減ったり、ヒビが入ったりする原因になります。気づかないうちに歯が弱くなり、虫歯や知覚過敏を悪化させてしまうことがあるのです。
セルフケアの不足や間違った歯磨き
「毎日磨いているから大丈夫」と思っていても、磨き残しや力の入れすぎによるトラブルは多く見られます。例えば、歯ブラシの毛先を強く押し当てすぎると徐々に歯のエナメル質がすり減り、歯の根が露出します。これを「歯肉退縮」と呼び、進行すると歯の根元に虫歯ができやすくなります。逆に磨き残しが続けば、歯垢や歯石がたまり、歯周病の進行をまねきます。正しいブラッシング方法を学ぶことが、歯を守る第一歩です。
歯がぼろぼろのまま放置するとどうなる?
「痛みがないから大丈夫」と放置するのは非常に危険です。見た目だけでなく、食事や全身の健康にも深刻な影響を与えます。
見た目や笑顔に影響、対人関係にも不安が
歯がぼろぼろになると、見た目のコンプレックスから口を大きく開けられなくなり、人前で笑うことに抵抗を感じます。実際に「会話中に口元を隠してしまう」「写真を避けるようになった」と悩む患者様は少なくありません。社会生活において自信を失い、仕事やプライベートにも影響が及ぶことがあります。
噛む力の低下による食事・栄養への支障
噛む力が低下すると、肉や生野菜など硬い食材を避けるようになります。その結果、タンパク質やビタミンが不足し、健康に悪影響を及ぼします。実際、歯を多く失った高齢者は低栄養状態に陥りやすく、体重減少や体力低下をまねくことがわかっています。咀嚼機能を守ることは、全身の健康を守ることと直結しているのです。
全身の健康リスク(糖尿病・認知症など)
歯周病は単なる口の中の病気ではありません。歯周病菌が血流にのることで、動脈硬化を引き起こし、心筋梗塞・脳梗塞のリスクを高めます。またインスリンの働きが低下し、糖尿病のリスクも高まります。近年では、噛む力の低下が認知症の発症の可能性を高めることも報告されています。歯を守ることは、健康寿命を延ばす大切な要素の1つです。
歯がぼろぼろでもできる治療法
「もう手遅れかも」と思う必要はありません。歯科医療は進歩しており、歯がボロボロでも改善できる方法は数多くあります。
残せる歯は保存治療や根幹治療で対応
虫歯が神経に達しても、根幹治療によって歯を残せるケースがあります。歯の根をきれいに消毒し、薬剤で密封することで再感染を防ぎます。根幹治療は複数回の通院が必要ですが、自分の歯を残すことには大きな価値があります。自分の歯で噛めるというのは、インプラントや入れ歯では完全に再現できない自然な感覚です。
抜歯後はインプラント・ブリッジ・入れ歯など
どうしても抜歯が必要な場合でも、噛む力を取り戻す選択肢はいくつかあります。インプラントは骨に人工歯根を埋め込み、天然歯に近い安定感と噛み心地を実現します。またブリッジは隣の歯を利用するため、治療期間が比較的短いのが特徴です。入れ歯は比較的安価で一度に多くの歯を補うことができ、特に高齢の方に選ばれています。
保険診療・自費診療の選択肢と治療費の目安
治療法を選ぶ際、多くの方が気になるのは費用です。保険診療では銀歯やレジン(プラスチック)が中心で、比較的安価に治療できます。ただし耐久性や審美性に限界があるため、自費診療でセラミックやジルコニアを選ぶ方が増えています。セラミッククラウンは1本6~12万円程度、インプラントは1本30~50万円程度が目安です。長期的な視点で考えると、自費診療が将来的なコスト削減につながる場合もあります。
セラミック治療|京都市伏見区 いくま歯科医院|一般歯科・予防歯科・歯周治療
インプラント治療|京都市伏見区 いくま歯科医院|一般歯科・予防歯科・歯周治療
入れ歯|京都市伏見区 いくま歯科医院|一般歯科・予防歯科・歯周治療
「全部抜かれるかも」そんな悩みにも対応
歯をなるべく残す方針のご提案
「歯がボロボロだから全部抜かれるのでは」と心配される方は多いですが、実際には可能な限り歯を残すことが第一の選択です。保存できる歯は徹底的に治療し、どうしても残せない場合のみ抜歯を検討します。歯科医師と患者様が一緒に治療方針を決めることで、安心して治療を受けられる環境を整えています。
40代・50代の方に増えている「歯がボロボロ」問題
加齢・ストレス・食生活の影響
40代50代になると仕事や家庭のストレスが増え、無意識の食いしばりや歯ぎしりが悪化しやすくなります。また、外食や飲酒の機会が多く、糖分や酸を多く含む食品を摂取することが増えるため、虫歯や歯周病のリスクが高まります。さらに加齢による唾液量の減少が重なり、歯がボロボロになる要因がそろいやすいのです。
歯科医院に行きづらかった理由と解消法
「忙しい」「恥ずかしい」「痛そう」などの理由で受信を避ける方が少なくありません。しかし、現代の歯科治療は痛みを最小限に抑え、見た目の自然さにも配慮できるよう進化しています。また平日夜や休日の診療に対応している医院も多く、通いやすい環境が整いつつあります。
よくある質問(Q&A)
「全部抜歯ですか?」「保険内でできますか?」
全部抜歯になるケースはごく一部で、ほとんどは保存治療や部分的な補綴治療で対応可能です。保険診療でも十分対応できる治療が多くありますが、より自然で長持ちする結果を望む方は自費診療を選ばれることもあります。
「通院の頻度は?」「治療は長くかかりますか?」
虫歯治療なら1~3回で終わる場合もありますが、重度の歯周病治療やインプラント治療では数カ月かかることもあります。当院では初診時に治療計画と通院回数の目安を丁寧にご説明し、不安なく通える体制を整えています。
まずは一歩踏み出してみませんか?
「歯がボロボロだから恥ずかしい」と受信をためらう必要はありません。初診カウンセリングでは、お口の状態を確認し、治療の優先順位や費用の目安をわかりやすくご説明します。伏見区にお住まいで歯にお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
まとめ
歯がボロボロになる原因は虫歯や歯周病だけでなく、生活習慣やセルフケアの不足、年齢による変化など多岐にわたります。放置すれば見た目や食生活だけでなく、全身の健康にも大きな影響を与えます。しかし現代の歯科治療には多くの選択肢があり、保存治療からインプラントまで、患者様一人ひとりに合った方法を選ぶことができます。歯がぼろぼろになってしまった方も、適切な治療を受ければ再び健康な生活を取り戻せます。
本記事をお読みいただきありがとうございます。何かご不明な点や、お悩みがございましたら、お気軽にご相談ください。