銀歯はいつまで使える?交換の目安と長持ちさせるコツ
- 2026年4月8日
- コラム
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こんにちは。伏見区の歯医者、いくま歯科医院です。
「ごはんを食べていたら銀歯が取れた」「なんとなく銀歯のところが浮いている気がする」そんなきっかけで歯科医院に駆け込まれる方は、多くいらっしゃいます。
保険診療で使われることの多い銀歯ですが、「実際どのくらいもつの?」「ずっとこのままで平気?」と気になったことはありませんか?今回は、銀歯(被せ物・詰め物)の寿命や、なぜ寿命が来てしまうのか、その理由と対策についてわかりやすくお話しします。

銀歯の寿命はどのくらい?
まずは、被せ物・詰め物の素材ごとの平均的な寿命の目安から見てみましょう。
レジン(白いプラスチックの素材)…約5年
セラミック(自費の白い被せ物など)…約10年以上
「金属だから一番丈夫で長持ちしそう」と思われがちですが、実は銀歯は寿命が短くなりやすいと考えられています。では、なぜ銀歯の寿命は短くなってしまうのでしょうか。

銀歯の寿命が短くなる主な理由
キーワードは「二次むし歯」
銀歯そのものは金属なので、割れたり欠けたりすることはあまり多くありません。
それでも寿命が来てしまう最大の理由は、銀歯の下でむし歯が再発する二次むし歯です。
銀歯と歯の間には、どうしても“わずかなすき間”ができる
どれだけ精密に型取りをして作製しても、歯と銀歯の境目には顕微鏡レベルの段差やすき間が生じます。そこにプラーク(歯垢)やむし歯菌を含んだ唾液が入り込むことで、銀歯の中でむし歯が再び進行してしまいます。

中の歯はもともと“弱っている”状態
被せ物や詰め物が必要な歯は、もともと「大きなむし歯で削って治療している歯」です。そのため健康な歯と比べて、どうしても脆く、菌も入り込みやすい状態になっています。
治療直後はぴったり合っていた銀歯も「接着の力が弱くなる」「中でむし歯が広がる」といったことが重なり、違和感へとつながっていきます。
再治療を繰り返すと、最終的には歯を失いやすくなる
二次むし歯ができるたびに「治療 → 銀歯装着 → またその下でむし歯 → 再治療…」という流れを繰り返すことになります。
そのたびに歯は少しずつ削られ、最終的には土台が足りなくなり、歯を残すことが難しくなるケースも少なくありません。

銀歯の寿命が近いときに出やすいサイン
次のような症状がある場合は、銀歯の寿命が近づいているサインかもしれません。
・舌で触ると、段差や引っかかりを感じる
・冷たいもの・甘いものでしみる
・銀歯の周りの歯ぐきが腫れたり、血が出やすい
・口臭が気になるようになった

銀歯を少しでも長持ちさせるためにできること
銀歯の寿命は、あくまでも平均的な目安です。日頃のケアや定期検診しだいで、もちをよくすることも十分可能です。ここからは銀歯を長持ちさせるためにできることを紹介していきます。
毎日のセルフケアを丁寧に
・歯ブラシだけでなく、フロスや歯間ブラシも使う
・特に銀歯の「縁」や「歯と歯の間」は意識して丁寧に
・歯磨き粉はフッ素入りのものを使う
二次カリエスの原因は「プラークとむし歯菌」なので、
いかにプラークを残さないかが寿命を延ばすポイントになります。

定期検診・クリーニングは“必須”
自分では気づきにくい段差やすき間、レントゲンでしか見えない銀歯の下のむし歯は、歯科医院でしかチェックできません。
・銀歯の接着が緩んでいないか
・二次むし歯の初期サインはないか
・歯ぐきに炎症が起きていないか
などを定期的に確認することで、悪化する前に早期の対応が可能になります。
セラミックが長持ちしやすいと言われる理由
同じ「被せ物」でも、セラミックは銀歯に比べて寿命が長くなる傾向があります。その理由は
・プラークが付きにくい
・歯との適合性がよく、境目が滑らか
・経年的なサビや腐食がほぼない
といった点にあります。結果として、二次むし歯のリスクを低く抑えやすいため、トータルで見ると歯を長く守りやすい素材と言えるのです。「何度も同じ場所の銀歯をやり替えている」「これ以上歯を削りたくない」という方には、セラミックへの変更も選択肢としておすすめです。

いちばん大切なのは「そもそもむし歯にしない」こと
どれだけ良い素材を使っても、天然の歯に勝るものはありません。
銀歯もセラミックも「むし歯になってしまったあとの次善策」に過ぎません。
・むし歯や歯周病にならない生活習慣
・毎日のセルフケア
・定期検診・クリーニング
これらを続けていくことが、歯の寿命をいちばん長くしてくれる方法です。

「銀歯が気になる」「そろそろ寿命かも?」と感じたら
「銀歯が気になる」「そろそろ寿命かも?」と感じたら、歯医者さんで状態を一度チェックしてみると安心です。歯科医院では、
・今の銀歯をそのまま使えるのか
・再治療が必要なのか
・セラミックなど他の選択肢が合っているか
などを患者さんごとにわかりやすく説明してくれます。「外れてから」ではなく、「悪くなる前」に気になることがあれば、いつでも相談してください。

